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さざくら&しんく

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アヴァロンの鍵の腐女子向けブログです。
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今更ですが

バレンタインネタです。どう見ても1ヶ月以上遅いです、本当に(ry

大したネタではないので、こちらにそのまま載せます。鬼神×アリュです。某お笑いコンビのネタ並みに甘いです。
それではどうぞ。

†††

ゆっくりと、深呼吸をする。
こんなに緊張したのは…彼に自分の気持ちを告白した時以来ではなかろうか。
「鞘嗣……」
震える声で恋人の名を呼ぶ。キッチンに立っていた彼が振り返る。
「どうしたんです?」
自分の名前を呼んだきり黙りこんでしまったアリューシャに、鬼神は首を傾げる。ちょうどその時、オーブンが軽やかな音を立てて、その中身が焼き上がったことを告げる。
「ちょっと待っていてください、今クッキーが焼き上がりましたから…」
その言葉に、アリューシャが弾かれたように顔を上げる。そういえば、部屋中に甘い香りが立ち込めている。緊張しすぎていて、嗅覚にまで神経が回らなかったらしい。
(どう、しよう……)
手に持っていた小さな包みを、思わず背後へ隠す。その動きを、鬼神は視界の隅で捉えていた。天板の上のクッキーをケーキクーラーへと移してから、立ち尽くすアリューシャの方へと歩み寄る。
「アリューシャ」
優しく名前を呼ばれて、肩が揺れる。
「何を、隠したんです?」
幼子を宥めるようなやわらかな声に、抗えなくて。アリューシャは観念して、背後に隠し持っていた包みを差し出す。
「これ……」
「私に、ですか?」
確認するように問えば、ようやくと言った感じで頷く。
「今日は、バレンタインデーだから…調理室を借りて、クッキーを作ってみたんだけど…」
まさかお前もクッキーを作ってるとは思わなかったから、と言われて、鬼神は申し訳ない気持ちになる。
「すみません、たまたま今日は材料があったので作ったんですが…タイミングが悪かったですね」
「いや…確認しなかった私も悪いし…その、お前が作ったものと比べられると恥ずかしいんだけど」
消え入りそうな声で話すアリューシャに、鬼神は微笑む。彼の不器用さを知っている鬼神としては、頑張って何かを作ってくれたと言う事実だけで十分に嬉しい。
「開けてもいいですか?」
と問えば、真っ赤になって小さく頷く。丁寧に結ばれた空色のリボンを解いて、包み紙を剥がす。小箱の蓋を開けると、中には少々いびつな形のクッキーが並べられていた。
「きれいに出来てるじゃないですか」
鬼神が褒めると、アリューシャはますます赤くなる。
「生地を天板に落として焼くだけだから、絶対失敗しないとローザから教わって…」
なにやら必死に言い訳をしているアリューシャに構わず、いただきますと前置きしてから、ひとつ摘まんで口に放り込む。
「美味しいですよ」
にこりと笑って感想を述べると、ようやくアリューシャがほっとしたような顔を見せた。
「今日は大層な品を頂いてしまいましたから…これは、お返しが大変だ」
茶目っ気たっぷりに言うと、「期待してる」と言ってくすくす笑う恋人。
「では、今日はこちらをお茶請けに頂きましょう。私が作ったものは明日でも構いませんし」
頑張ったアリューシャのために、今日は取って置きの紅茶を出してあげよう。
お茶の支度をしながら、さてお返しをどうしようかと、ひと月先のホワイトデーに思いを馳せる鬼神だった。

†††
お粗末さまでした〜。
ホワイトデーネタは…R18になりそうなので書きませんw
榊がお送りしました。

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